2019.02.21

換気の第一人者

こんにちは。
「KURASUMORI」の記念すべき第一回は、「ナイチンゲール」のお話です。
なんだか難しそう…、肩に力が入りそう…、という声が聞こえてきそうですが、実はナイチンゲールの考えと家づくりには共通点がある!と聞くと、ちょっと気になりませんか。

フローレンス・ナイチンゲールといえば、今でも世界中の看護師が憧れ尊敬する人物。
看護師としての献身的な仕事ぶりだけでなく、病院の建設に携わったり、看護学校を設立して優秀な看護師を数多く輩出したりと、現代の看護につながる大きな功績をたくさん残しています。

今では当たり前のように使われているナースコールも、実はナイチンゲールが考案したものなんですよ!
さらに、病院のどの階でもお湯と水が使える給湯設備、患者の食事を運ぶリフトも、彼女の功績なのだとか。

そんなナイチンゲールは、1854年に勃発したクリミア戦争の際に従軍看護師として戦地に赴きました。
そこであることを行って、兵舎病院の死亡率を激減させたといいます。
その「あること」とは一体何だと思いますか?

正解は、「温度を含めて空気を良くすること」

当時、負傷兵が運ばれた病院はとても不衛生な環境にあり、感染病などで多くの人が命を落としていました。
そこでナイチンゲールは、病院内の衛生管理を徹底。
特に、空気をきれいに保つために換気を重要視したそうです(※)。
それにより、40%以上もあった病院の死亡率は3ヶ月ほどでなんと約5%に!

また、のちにナイチンゲールが設計した病院では、ベッドとベッドの間に適切な空間を設け、すべての患者の頭上に換気用の窓をつけたといいます。
きれいな空気環境の大切さがよくわかりますね。

(※)ナイチンゲールは、1860年の著書『看護覚え書き』の中で、「患者を寒さでぞくっとさせることなく、患者が呼吸する空気を屋外の空気と同じように清浄に保つこと」を「患者にとって第一の不可欠な要素」だと記しています。

家づくりで大切な換気システム

ナイチンゲールの考えは、現在の暮らしにも当てはまります。
汚れた空気の中で生活していては、健康を損ないかねませんよね。
理想的なのは「家全体の空気が常に流れ、外の新鮮な空気と入れ替わっている」状態。

最近ではほとんどの新築住宅が高気密に造られているため、建材や内装材などの有機化学物質が引き起こす「シックハウス症候群」も問題になっています。
そのため、建築基準法では「家全体の空気を2時間に1回入れ替える換気設備の設置」を義務づけていますが、ただ換気をするだけでは花粉やPM2.5が侵入する可能性も。

理想の空気環境を実現させるのは、案外難しいのです。

スモリの家では、「住まいが健康でなければ、人も健康にならない」という考えから、ナイチンゲールと同じように室内の空気環境を大切にしてきました。

高気密・高断熱の住宅では新鮮な空気が流れにくくなりがちですが、スモリの家では、汚れた空気を壁の中から外へ排出し、外から新鮮な空気を取り込む「ダブル換気システム」を採用しています。

しかも、高性能フィルターで外気を清浄化しているので、室内の空気は常にクリーンな状態。このシステムは、24時間365日、自動で働いてくれているんですよ。

また、90%という高い熱交換率によって、換気をしていても外気温に左右されず室内は快適な温度のまま。
寒い冬に窓を開けて換気したときの、あのヒヤッとした空気を感じることもありません。

スモリの家の換気システムについては、お伝えしたいポイントがもっとたくさんあるのですが、それはまた後日。
気になる方は、ぜひこちらをチェックしてみてくださいね。