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なぜ、スモリの家は工場内ですべて加工を行い、建築現場では作業しないのか? 一定の品質を管理して生産するという目的のほかにも、実はいくつかの大切な理由があります。
日本の気候条件では、およそ2.5日に一回の割合で雨が降るとされています。できるだけ雨にあたることなく、 良い乾燥状態を保ったまま家を建てるには、現場作業が少ない方がいいに決まっています。そうすれば大型クレーンなどの 重機を使う日数や時間、職人さんの作業量も少なくて済み、結果として建築コストを抑えることができるのです。
また、建築現場で作業を行えば、どんなに注意しても木くずなどのゴミが散ったり、耳障りな作業の音で近隣に 迷惑をかけてしまいます。スモリの家の現場では、職人さんはノコギリを使いません。「家が完成した後、 気持ちよく近隣の人たちと暮していって欲しい」との思いやりの心が、そんなルールを生んだのです。
柱や梁、下地材、サッシ、断熱パネルなど、一棟一棟の設計に合わせてすべて加工された材料は、 クレーンを使ってわずか一日で組み立てが終了します。
家づくりの工程で構造部材を組み上げる作業を「建方」と呼び、本来は上棟まで数日を費やします。 しかし、スモリの家では家の全体像を形作るまでわずか「一日」。なぜそれが可能なのか? メリットは何か?ある建築現場の一日を追いました。